判断と選択の日々③
20171029-1102
久々に継続中の高校へ。「久しぶりだな!」と仲良しのおじちゃんに一緒に写真を撮ろうぜと言われおじちゃんのスマートフォンで写真を撮る。撮った写真を見て少し痩せたなと思った。
仕事が終わってから先々週まで継続していた小学校の同僚の先生のお宅へ。サミーラは何かといつも気にかけてくれていた。ここでもマンサフを御馳走になる。それぞれの家庭で味や作り方に少し違いがある。サミーラの家はお米の下にちぎったパンが敷き詰められていた。
帰り際オリーブを収穫中のサミーラのお姉さんに会う。子ども達も手伝っていてオリーブの実を見せてもらう。こちらの子ども達は本当によく働く。
車で送ってもらう途中、勤務していた小学校の前を通った。もうすぐ夜になろうとする赤紫の夕暮れに浮かぶ学校を見て、たくさんのことを思い出していた。毎朝、内緒で「こっちだよ。」と近道の門を開けてくれた小人症の女の子、校舎へ移動するときにカルガモの子どものように後ろをついてくる一年生達、教室の隅でいつも小さくなってたあの子は何だったのだろう?
初めての学校ほど忘れられないものはないと思った。
20171031-1102
新しい小学校へ。新しい小学校はサハラという少し遠い町にある。バスに乗り運転手に行き先を伝える。最初に伝えておくと着いたときに声をかけてくれる。だいぶバスに揺られ気づいたら乗客は自分だけだった。「ここだよ。」と言われ窓の外を見ると、なんだか見たことない景色のような気がする。「ここじゃないと思うんだよな。」というと「○○学校はここだよ。」と言われる。降りて周りを見渡せど違うような気がする。学校を見ても既視感が得られない。とりあえず入ってみることにした。急な日本人に皆慌ててる。校長室に通され校長に挨拶をする。とても穏やかそうで優しそうな女性だった。「ところで校長先生。初対面ですよね?」と聞いたら「そうだね。」と言われる。「○○先生はこの学校にいますか?」「いないよ。」やっぱり違う学校に来てしまったようだ。「いいじゃない。あなたここで働いたらいいわよ!」と言ってくれる。今の自分にはとても嬉しい言葉だ。「でもここ美術の先生いないでしょ?」「うん。」「それじゃダメなんだな。」「運転手になんて言ったの?」「○○学校」「それじゃダメだよ。ここの地区全部○○学校だから。女学校ってつけないと。」そうなのか。
結局、校長先生に車で送ってもらうことになった。
見たことある学校に着いた。ありがとうとお礼を言って別れる。
(名も知らぬ学校の名も知らぬ校長先生。その節は有り難うございました。)
見たことある校長と、見たことある美術の先生に挨拶をする。だいぶ警戒していたが、驚くくらい受け入れてもらえた。でも判断するにはまだ早計だと言い聞かせた。
試用期間を過ごしてみて、毎日揉みくちゃだったが大変居心地がいいことがわかった。現場に入ってみないと、わからないことがたくさんある。
その足で予防接種のためアンマンへ。なかなかバスが来ずタクシーを捕まえて値段交渉。「いくらですか?」「1.5JD」「0.5JDじゃだめですか?」さすがに断られるかなと思ったら「んー。いいよ。乗りな。」と乗せてもらえた。しばらく走っているとお婆ちゃんと孫とその母親らしき3人が歩いていた。すーっとタクシーは横付けし「どこまで?」「アジュルン」「乗りな!」これ乗り合いじゃないんだけど、だから0.5で乗せてくれたのか。商売上手だな。
ムジャンマ(バス停)に着きバスに乗り込む。今回ばかりはアジュルンを離れたかった。