この場を借りてスミマセン

ヒマワリの種も上手く食べれるようになった今日この頃。(意外とコツがいる。)

任国の日常によってその人の特技が違ってくると聞くけれど(例えば鳥を捌いたり魚を捌いたり)、ヨルダンはヒマワリの種を食べることだろうか?

 

9/20-9/28

どうしてもアンマンに行かなければならなかったのでこの日初めてアジュルンを出た。

そして乗り換え途中で現金と携帯が入ったカバンをバスに置き忘れるという失態をした。道に落としたと思って探すも見当たらず、もうダメだな(だってここ異国だもん。)と諦めて頭の中ではあの人とあの人とあの人に怒られるなと覚悟を決めていたら、乗っていたバスが戻ってきていて同行していた方の手に見覚えのある黒のポシェットがあった。運転手と探したら見つかったそうで同行していた二人にはこの場を借りて謝罪とお礼を。その節は本当にご迷惑おかけしました、有難うございます。ハムドゥリッラーである。

相当焦って性根尽き果てたのか、アジュルンに戻る頃には風邪をひいて戻ってきた。

 二日間寝込んだ。その間心配して大家のマーマが毎日食事を持ってきてくれた。長いこと留守にするからと思って冷蔵庫の中をほぼ空っぽにしていったので本当に助かった。我が家の大家は本当に大家の鏡のような人だと思う。これまたこの場を借りてお礼を。いつも有難うございます、ご迷惑かけます。ハムドゥマッマーである。(見なかったことにしてください。)

 

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 (熱が下がるようにとオクラとキュウリ。)

 

這々の体で、もう一つの学校へ。こちらは12歳から16歳。(もう一校は6歳から14歳。)距離的には近いが、急斜面をひたすら登っていく。病み上がりには、いや病み上がりじゃなくてもこれはキツい。そして横をタクシーや車に乗った先生達や生徒達が通り過ぎる…。

ヨルダンの学校は女子と男子が別れていると聞いていたが、ここは建物が一緒で教室は別れている。階段も別れている。(女子用、男子用の階段が設置されている徹底ぶりだ。)バタバタと紹介がてら挨拶をする。美術以外の授業にも何故か飛び込みで紹介される。さっきから目の前にはたくさんのシャバーブ達。あれ?

「授業するのって女の子達だけじゃないの?」と先生に聞いたら「どっちも。」と返事が返ってきた。いや無理だよ。先生におしり蹴られながら教室入っていくような子達だよ。

本当に驚くくらい、とにかく元気だ。隙があれば喋るし動くしその度に先生に怒鳴られる。静かになる、そしてまた繰り返す。このループである。授業崩壊してるようにみえるけれど、これが通常なんだろうな。誰かを困らせてやろうとか悪意がないからだろうか?日本と違って悲惨さはない。

この日クラスで一番美声の男の子がコーランを独唱してくれた。これには改宗とまではいかないけれど感動した。さっきまで騒いでいた同級生達も聞き入っていた。

そのあとは別の生徒が詩を朗読してくれた。(古くからアラブの人たちは詩を好んでいて詩人は尊敬されるそうだ。)私もお礼にと谷川俊太郎の「かっぱ」を披露した。とても喜んでくれた。というか何をしても喜んでくれるんじゃないか?というくらいノリがいい。崩壊レベルに元気がいいからか、わけのわからない日本人の急なわけのわからない詩に反応できるんだろう。

しかし、日本ではやらないこと(許せないこと)を難なくやってしまう(許せてしまう)のは行きずりの関係だからだろうか?どうしていいかわからないからだろうか?

きっと両方だ。

 

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(こう見えて15歳です。)