調理実習(何年ぶりだ?)
この日学校で卵焼きを焼いた。経緯は以下。
暇なとき美術の先生と、仲良しの家庭科の先生の授業を覗きにいく。
近くにいた生徒の一人がコソッと箸の持ち方を聞いてきた。ペンを使ってこんな感じと教える。
(んー。何か違うんだよなー。)
(あー惜しい!ピントも惜しい!でもなかなか筋がいいぞ。)
(さすが先生。)
なんてやっていたらちょっと盛り上がってしまい。「そこうるさい!」と怒られる…。ごめんなさい。
やっぱり興味あるんだな。
そこで考えついたのが冒頭の写真の卵焼きである。これなら作るとき箸を使うしくるくる巻くしウケるんじゃないかなと。
後日、家庭科の授業に参戦して卵焼きとついでにオムライスを作った。案の定、興味深そうに見入っていた。
ムスリムは豚肉や神の名の下に捌かれていないお肉、お酒などは口にすることを禁じられている。禁じられていることを「ハラーム」という。食べても大丈夫なものを「ハラール(食品)」という。不安だろうから作り始める前に「使う材料はすべてハラールだよ。」と言ったつもりが「ハラーム」と言ってしまい場を凍りつかせるという一幕もあったが、あっという間に卵焼きとオムライスはみんなの胃袋に消えていった。
オムライスを作っているとき、最後卵の上にチキンライスを置いて皿でフタしてフライパンごとひっくり返すときに生徒から「マクルーベ。」「マクルーベみたい。」「マクルーベじゃない?」と声が上がった。マクルーベとは「ひっくり返す」という意味でヨルダンの伝統料理の一つだ。作業工程の最後に鍋ごとひっくり返すのでその名がついた。
これがマクルーベ。
(ある日帰ったらバーバがマクルーベしてた。)
(と思いきや大量のダワーリーだった。これもヨルダンの伝統料理の一つ。ブドウの葉にお米と肉を混ぜたものを包んだ料理。ズッキーニも中をくりぬいて中にお米と肉が混ざったものが入っている。)
(これがマクルーベだ。肉、野菜の炊き込み御飯といったところだろうか。とても美味しい。個人的に一番好きなヨルダン料理かもしれない。)