そして僕は途方に暮れる

ドミトリー生活では、大体5:30起床6:00にランニングをしていた。

イスラム文化では女性が運動することはタブーとされている。田舎に行けば行くほど敬虔なイスラム教徒が多いため任地のアジュルンに行ったら朝のランニングはできない。

だから都会にいる今のうちにと、できるだけ走るようにした。

朝の7時までなら30分かけて2-3km、必死になって太陽と追いかけっこをする必要はない。

ヨルダンの街はもともとが山だったからか走るのに丁度いい坂道がある。

踏み込みにくいツルツルのアスファルト、舗装されてると見せかけて舗装されていない道、穴の開いたマンホール、ゴミの臭い、終わったあとのラジオ体操。そんな毎朝だった。

 

終盤は語学スクールでのプレゼンに追い込まれ、何故かギター演奏まですることになりあれよあれよと過ぎていった。

初日にテーブルを派手に壊し。

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(戒めの為の写真)

最後には派手に皿を割り、挙げ句の果てにその日行ったプレゼンの原稿を失くし一人勝手にショックを受けていた。また書き起こせばいいと思っても未練たらたらなのが全身から溢れていたと思う。

完成品よりもプロトタイプの方が好きなな人間もいる。

作品に至るまでのドローイングに魅力を感じる人も多いのではないだろうか?

それを自分でやったら尚更だ。

そして最終日前日、疲労で体調を崩す。

踏んだり蹴ったりだ。

 

こんな奴の面倒を呆れもせず見てくれた同期隊員にありがとう。

多謝。

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(お世話になりました!)